今回は、ドイツ生まれの〝曰(いわ)く付き〟のチョコレート『ショカコーラ(SCHO-KA-KOLA)』をご紹介。
覚醒成分であるカフェインが極度に多く含まれていることから、第二次世界大戦中には軍用チョコレートとしても使われた歴史を持つ、カルト感ただようチョコレート。
ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
ドイツ生まれのチョコレート「ショカコーラ」とは
『ショカコーラ(SCHO-KA-KOLA)』とは、強いカフェイン成分やコーラナッツ(カフェインが含有されたナッツ)が含まれる、ドイツ生まれのビターチョコレート。
通常のチョコレートよりもカフェイン含有量が多いことが特徴で、たとえば「明治ミルクチョコレート」の100gあたりのカフェイン含有量が約30mgなのに対し、『ショカコーラ』には100gあたり200mgも含まれています。
「明治ミルクチョコレート」の6倍以上です…。
ドイツ生まれの強カフェイン入チョコ「ショカコーラ」とは
ちなみに、200mg(100gあたり)というカフェイン含有率は、エナジードリンク「レッドブル(RedBull)」の約7倍です。
以下、コーヒーやエナジードリンクとのカフェイン含有率の比較です。
商品名 | カフェイン含有量/100g |
ショカコーラ | 200mg |
レッドブル | 30mg |
モンスターエナジードリンク | 36mg |
コーヒー | 60mg |
「ショカコーラ」が圧倒的です。
「ショカコーラ」の歴史
『ショカコーラ(SCHO-KA-KOLA)』の語源は、ドイツ語で「Schokolade(チョコレート)」+「Kafee(カフェイン)」+「Kolanuss(コーラナッツ)」の3つの単語の組み合わせです。
初めて製造されたのは1935年とされています。
翌年の1936年には、この年に開催された〝ベルリンオリンピック〟で選手のパフォーマンスを向上させるための「スポーツチョコレート」として正式に導入。
ドイツの都市・ハノーファーのチョコレートメーカー「B. Sprengel & Co.」などによって製造されました。
第二次世界大戦では軍用チョコレートとして採用
アスリート用のチョコレートとして販売されていた『ショカコーラ(SCHO-KA-KOLA)』ですが、第二次世界大戦が始まると〝レーション(戦闘糧食)〟として用いられるようになります。
最初は、夜間爆撃任務を課されたドイツ空軍のパイロットと乗組員に「Aviator Chocolate(空軍用チョコレート)」として配給されました。
〝フラクトゥール書体〟のロゴが描かれた初期の小缶
第二次世界大戦時までに販売されたショカコーラのロゴには、〝フラクトゥール書体〟というドイツの歴史的なフォントが使われています。
別名〝ひげ文字〟などとも呼ばれ、文字の末端に癖があるのが特徴です。
ドイツではこの時期、ナチスにより正式なドイツ語の書体として採用されました。
(終戦後、ナチスを彷彿とさせることから、旧式のフラクトゥール書体はドイツの新聞や書籍には使用されなくなりました)
下の1938年製のショカコーラの缶にも旧式のフラクトゥール書体で「SCHO-KA-KOLA」と印字されています。
ちなみに缶の下部に印字されている「DIE STARKENDE SCHOKOLADE」は、〝強化用のチョコレート〟という意味。
こうした第二次世界大戦以前に販売された『ショカコーラ』の古い小缶は、一部のマニアの間で高額でトレードされています。
2024年3月時点では、高いものは430€(約60,726円)もの値が付けられています。
大戦下では〝勇気を尊重する行為〟として捕虜にも与えられた
大戦初期には空軍用のレーションとして与えられていたショカコーラですが、他のドイツ軍にも支給されるようになります。
とくに戦局が悪化したときに、軍人を奮い立たせるために配られたとされています。
また、ドイツ軍に限らず、捕虜にされた敵国のアメリカ軍人にも〝勇気をたたえる行為〟として配布されることがあったようです。
現在はドイツの貿易会社によって世界に流通!
現在は、ドイツの貿易会社『Genuport』社が権利を取得しており、子会社がショカコーラの製造を請け負っています。
赤い容器に入った「ダークチョコレート」と青い容器に入った「ミルクチョコレート」の2つが展開されています。
ちなみに日本では、三菱食品によって国内に流通されています。
「ショカコーラ」はamazonやカルディで買える?
こちらでは、国内での販売状況をご紹介します。
KALDI COFFEE FARM(カルディ コーヒー ファーム)
2024年3月時点では、KALDI(カルディ)で「ショカコーラ」は販売されていないようです。
2022年8月には、赤(ビター)・青(ミルク)両種取り扱いがありましたので、もしかしたら今後また販売されるかもしれません。
amazon
amazonでは、赤(ビター)・青(ミルク)の両種の取り扱いがあります。
とくにミルク(青)の人気が高く、2024年3月では、660個の評価がついて平均☆4.3です。
下のリンク先よりぜひチェックしてみてくださいね。
いかがでしたか?
ドイツの歴史と深く関係のある強カフェイン入りのチョコレート『ショカコーラ(SCHO-KA-KOLA)』をご紹介しました。
amazonで気軽に購入できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。