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ダックワーズとは

ダックワーズとは

フランスの焼き菓子〝ダックワーズ(Dacquoise)〟の概要や語源、歴史などをご紹介します。

ダックワーズとは

〝ダックワーズ(Dacquoise)〟という言葉には、

  1. アーモンドの粉末とメレンゲ(卵の卵白を泡立てたもの)で作られたフランス発祥の焼き菓子
  2. アーモンドを含むナッツ風味のメレンゲそのもの

の2つの意味があります。

ただ、日本で「ダックワーズ」と言われる場合は、後者の焼き菓子を指していることがほとんどです。

ダックワーズの語源

フランス南西部の街・ダックス(出典:https://bit.ly/3c25NyY

Dacquoise(※発音:ダコワーズ)の語源は、温泉地として有名なフランス南西部の街「Dax(ダックス)」にあります。

Daxの形容詞女性形(※西欧言語には言葉に性別があります)の発音がカタカナ表記では〝ダコワーズ〟で、それに由来しています。

日本でも、焼き菓子が「ダコワーズ」と呼ばれるがあります。

ダックワーズの歴史

ダックワーズは、フランス貴族のための豪華なデザートとして17世紀に考案されたと考えられています。

映画『マリー・アントワネット』のワンシーン(出典:https://bit.ly/2WlKkdL

もとはナッツ風味のメレンゲそのものをダックワーズ(ダコワーズ)と呼んでいましたが、次第にナッツ風味のメレンゲを使った層状のデザート全般が「ダックワーズ」と呼ばれるようになりました

18世紀に入り、多くのフランス人シェフがイギリスに移動し、イギリスの上流階級の人々にサービスを提供したことで西欧でポピュラーなお菓子として定着しました。

当時のフランス貴族の豪奢な生活は、映画『マリー・アントワネット(ソフィア・コッポラ監督|2006年)』のなかで詳細に描かれています。

日本に定着したのはいつ?

日本では小判形のダックワーズがスタンダードですが、これは日本人シェフが考案したものです。

小判形のダックワーズ

小判形のダックワーズは、福岡市にある菓子店『16区』のオーナーシェフである三嶋隆夫氏が、パリ16区の菓子店『ARTHUR』にてシェフを勤めていた1979年に考案したと言われています。

フランス菓子16区(出典:https://bit.ly/2YHvaCv

和菓子の〝最中〟に着想を得て開発し、小判形の生地にクリームをサンドした形が定着しました。

(上でご紹介した通り、それまではナッツ風味のメレンゲを使った層状のデザート全般がダコワーズと呼ばれていました)

西欧では〝ダコワーズ〟と発音されますが、日本では発音のしやすさから、主に〝ダックワーズ〟と呼ばれます。

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以下の記事で、人気の高いダックワーズのブランドを10個厳選してご紹介しています。

16区以外には、KALDIやマカロンで有名なLADUREE(ラデュレ)からもダックワーズが展開されています。

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