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クロテッドクリームとは? スコーンとの関係や語源、歴史、作り方をご紹介!

スコーン

クロテッドクリームについて、スコーンとの関係や語源、歴史、作り方・レシピなどをご紹介いたします。

目次

クロテッドクリームとは? スコーンにつけるもの?

クロテッドクリーム(Clotted cream)とは、最低55%以上の高い脂肪含有率をもつイギリス発祥の濃厚なミルククリームのこと。

クリームティー(Cream tea)と呼ばれる英国式の喫茶習慣の一要素として定着し、ジャムとともにスコーンに添えて食べられるのが一般的です。

クロテッドクリームの語源

クロテッドクリーム(Clotted cream)のクロテッド(Clotted)は、英語で〝凝固した〟という意味。製法や形状からそのまま名付けられたと考えられます。

また、イギリス南西部のデボン州・コーンウォール州にルーツがあるとされていることから、地名をとってデボンシャークリーム(Devonshire cream)またはコーニッシュクリーム(Cornish cream)と呼ばれることもあります。

クロテッドクリームの歴史

クロテッドクリームのルーツは中東にある!?

デボン州・コーンウォール州の場所(出典:dot.asahi.com

クロテッドクリームのルーツは、イギリス南西部のデボン州・コーンウォール州にあるとされ、もとは農家が牛乳からの廃棄物を減らすために作ったとされるのが一般的です。

とはいえ明確に起源が解明されているわけではなく、他の説によると、中東にルーツを持つフェニキア人によってコーンウォール州に持ち込まれたとも伝えられています。

カイマク(出典:theguideistanbul.com

現に、トルコなど中東で伝統的に作られているカイマク(Kaymak)と呼ばれる乳製品は、約60%の高い脂肪分をもつクリームで、クロテッドクリームと酷似しています。

11世紀以前よりクリームティーの文化が定着

デボン州にあるタビストック修道院の古い記録によると、11世紀以前よりクロテッドクリームとジャム、スコーンを一緒に食べる風習があった旨が記されています。

クリームティーのイメージ(出典:visitdartmoor.co.uk

この風習はクリームティー(Cream tea)と呼ばれ、英国式の喫茶習慣として現在も定着しています。

クリームティーは、地域によって食べ方のマナーが異なります。

デボン州では、クリームは伝統的に最初にスコーンの上に広げられ、ジャムが上にかけられます。一方、コーンウォール州では、最初に少量のクリームと一緒にジャムをスコーン全体に広げ、そのあとクリームを塗ります。

19世紀には、クロテッドクリームはバターの原料として使われていた

生クリームが腐りやすく食中毒の原因になりやすいのに比べ、クロテッドクリームは保存がきくため、その心配が比較的低いのが特徴です。

病気になりにくいことから、19世紀にはクロテッドクリームは生クリームよりも栄養価が高いとされていました。

またこの時期、デボン州ではバターの製造過程で牛乳の代わりに用いられていたそうです。

クロテッドクリームの作り方・レシピ

伝統的な作り方・レシピ

伝統的なクロテッドクリームは、以下の手順で作られます。

  1. 搾りたての新鮮な牛乳を濾過して浅い鍋に入れ、表面にクリームが浮いてくるまで涼しい場所で数時間放置する
  2. 熱い燃殻など加熱器具の上で鍋を加熱し、その後ゆっくりと冷ます
  3. 分離した上層のクリームを取り除く

家庭でできる簡単な作り方・レシピ

用意するものはこちら。

  • 脂肪分が30~48%のヘビークリーム:4カップ(約800g)
  • 20×20cm程度の浅めのガラス容器

作り方はこちら。

  1. ガラス容器にヘビーミルクを入れる
  2. オーブンを80度程度に設定し、ガラス容器ごと12時間程度焼く
  3. オーブンから取り出したガラス容器を、冷蔵庫で一晩冷ます
  4. 上層部の凝固したクリームをスプーンなどで取り出す

以上の作り方が、英語ですが以下の動画で解説されていますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

(とても簡単なので、英語がわからなくても画像を追えば理解できるかと思います)

クロテッドクリームのカロリー

世界で最も有名なクロテッドクリームのメーカー・ロダス社(Rodda’s)のクロテッドクリームは、28gで167Kcal

一般的な無塩バターが28gあたり200Kcal程度なのに対して、やや低カロリーということになります。

クロテッドクリームの有名店「ロダス(Rodda’s)」とは

ロダスの『コーニッシュクロテッドクリーム』(出典:prtimes.jp

ロダス社(Rodda’s)とは、1890年に創業されたイギリス・コーンウォール州にある乳製品メーカー。世界最大のクロテッドクリームの生産社として有名です。

看板商品である「コーニッシュクロテッドクリーム」は、クラストと呼ばれる表面の黄色い膜が特徴で、クリームの風味となめらかな舌触りを保つ落とし蓋として機能しているそう。

2019年8月21日に、世界第一号店として、銀座三越にショップがオープンしました。

いかがでしたか?

一般的にスコーンに添えられるクリームとして知られるクロテッドクリームですが、ご紹介したように歴史あるイギリスのミルククリームです。

ご家庭で作ってみたり、取り寄せたりしてスコーンとともに楽しんでみてくださいね。