ポルトガル風エッグタルト『パステルデナタ』について、概要や歴史、通販で人気のお店や保存方法などをご紹介いたします。
目次
ポルトガルの伝統菓子「パステルデナタ」とは?エッグタルトとは違う?
ポルトガルの伝統菓子「パステルデナタ(Pastel de Nata)」とは、卵黄を多く使ったカスタードクリームを詰めて焼いた小型のパイのこと。
「パステルデナタ(Pastel de Nata)」「カスタードタルト(Custard Tart)」「エッグタルト(Egg Tart)」は、お菓子自体はほとんど同じですが、発祥がそれぞれ違います。
- 【パステルデナタ(Pastel de Nata)】ポルトガルが発祥
- 【カスタードタルト(Custard Tart)】イギリスが発祥
- 【エッグタルト(Egg Tart)】マカオが発祥
イギリスではほとんど同じものが「カスタードタルト」と呼ばれます。
またお菓子自体の若干の違いとしては、ポルトガルの「パステルデナタ」はシナモンがまぶされることが一般的ですが、イギリスの「カスタードタルト」にはナツメグが使用されます。
エッグタルトとはどう違う?
「エッグタルト」は、20世紀初頭にイギリス人のアンドリュー・W・ストウ氏が、ポルトガル風パステルデナタと英国風カスタードタルトを融合し、マカオ(旧ポルトガル領)で販売したのが発祥とされます。
そのとき、砂糖を控えめにするなどして改良したものを、『ポルトガル風エッグタルト』と銘打って販売をはじめました。
この影響で、近隣の香港や中国、日本でも「エッグタルト」の名前が定着したと考えられます。
「パステルデナタ」の歴史
「パステルデナタ」は、ポルトガルの首都・リスボンにあるジェロニモス修道院で18世紀以前に発明されたとされています。
洗濯時の〝でんぷん糊〟に卵白が使われていた
当時、修道女が着る衣服に使われていた洗濯用の〝でんぷん糊〟には、大量の卵白が使用されていました。
ジェロニモス修道院では、そこで残った黄卵を使用してケーキやタルト作りが習慣的に行われており、そこで作られていたタルトが「パステルデナタ」の発祥とされています。
革命の余波で、修道院は閉鎖に・・・
修道院は、1820年の自由主義革命(ポルトガルで起こった政治革命)の余波により、閉鎖の危機に直面します。
修道女たちは、少しでも収入を得るため、近くの製糖所でパステルデナタの販売を開始しました。
結局、1834年にジェロニモス修道院は閉鎖されてしまいます。
その3年後、製糖所の所有者が『ベレン洋菓子店(パステルデベレン)』の名前で「パステルデナタ」の販売を開始し、今日まで事業が継続されています。
「パステルデナタ」はコストコや通販で買える?
こちらでは、日本での「パステルデナタ」の販売状況についてご紹介いたします。
コストコ
2024年3月時点では、コストコ(Costco)で「パステルデナタ」が販売されているようです。
値段 | 798円 |
入数 | 16個 |
さすがのコストコで、16個入って798円。1個あたり49.8円の計算になります。
ぜひお近くのコストコで探してみてくださいね。
【送料無料】アンドリューのエッグタルト
続いては、通販での「パステルデナタ」の販売状況ですが、「エッグタルト」も合わせるといろいろと販売されています。
こちらではとくに人気の「パステルデナタ(エッグタルト)」をご紹介。
こちらは、上でご紹介したエッグタルトの発明者であるアンドリュー・W・ストウ氏を起源とする本場のエッグタルト『アンドリューのエッグタルト』。
マカオに本店を構える、世界的に有名なエッグタルト店です。
卵とタルトの絶妙な配合は、アジアではお茶のデザートとして長く親しまれています。ちなみに、日本の本店は大阪の道頓堀にあります。
9個入ならamazonでは送料無料で購入できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
「パステルデナタ」の保存方法
コストコや通販で購入した「パストルデナタ」は、冷凍保存がおすすめです。
タッパーに入れたり、一個ずつラップに包むなどして冷蔵庫で保存してください。
食べる際は、レンジで温めたり、トースターを使うことをおすすめします。
いかがでしたか?
ポルトガルの伝統菓子『パストルデナタ』の概要や歴史、保存方法や通販で人気の商品などをご紹介しました。
また、もし本場のポルトガルに行かれる機会があったら、ぜひ『ベレン洋菓子店(パステルデベレン)』のパストルデナタを食べてみてくださいね。