今回は、北欧やオランダ、北ドイツなどの伝統的なキャンディ「サルミアッキ(SALMIAKKI)」をご紹介。
〝世界一まずいお菓子〟などと称されるお菓子ですが、聞いたり見たりしたことはあっても、実際に食べたことのある人は少ないのではないでしょうか。
「サルミアッキ(SALMIAKKI)」の概要や歴史、味、販売店などをご紹介します。
目次
世界一まずい飴? リコリス(甘草)のキャンディ「サルミアッキ」とは
「サルミアッキ(SALMIAKKI)」とは、北欧やオランダ、北ドイツなどで伝統的に食べられるキャンディのこと。
〝塩化アンモニウム〟と甘草(かんぞう)の一種である〝リコリス〟を用いて作られます。
サルミアッキという言葉自体は、キャンディに限らず〝塩化アンモニウム〟と〝リコリス〟を用いて作られたお菓子全般を指しますが、一般的には、あの黒いソフトキャンディとして知られています。
サルミアッキは〝タイヤのゴム〟みたいな味?
「サルミアッキ」は、飴よりもグミの食感に近いのが特徴。
通常、カーボンブラック(炭素)と呼ばれる着色料で染色されるため、タイヤのような真っ黒の見た目をしています。
外見もさることながら、とくに日本では味が〝タイヤのゴムみたい〟と例えられることがよくあります。
日本人の舌にはあまり合わないため、「世界一まずい飴」などとも言われますが、北欧やオランダでは好んで食べられているようです。
ちなみに、こちらはチョコレートメーカーとしても知られるフィンランドのFazer社から販売されている最も有名な「サルミアッキ」です。
amazonで販売されているので、好奇心旺盛な方はぜひ一度食べてみてください。
HARIBO(ハリボー)の「シュネッケン」とは違う?
「サルミアッキ」と似たお菓子として、ドイツのお菓子メーカー・HARIBO(ハリボー)から販売されている「シュネッケン(SCHNECKEN)」というキャンディがあります。
こちらも甘草のリコリスが使われているのは同じ。
(※シュネッケンのパッケージに記されている「LAKRITZ」という文字は、スェーデン語で〝リコリス〟の意味です)
ですが、「サルミアッキ」とは違って〝塩化アンモニウム〟が使われていないので、アンモニア臭のするサルミアッキとは少し香りや風味が違います。
ただ、こちらも日本人の舌には合わないことが多いよう・・・。
楽天で販売されているので、興味がある方はチェックしてみてくださいね。
「サルミアッキ」の歴史
サルミアッキの成分である〝塩化アンモニウム〟は、古代より咳止め薬として使われてきた歴史があります。
一説によると、この咳止めとしての〝塩化アンモニウム〟を、19世紀以前にフィンランドのとある薬局が飲みやすいように甘味成分のあるリコリスと配合したのが「サルミアッキ」の始まりとされています。
今でいう〝トローチ〟として使われていた、ということになりますが、正確な起源はよくわかっていません。
1930年代には、すでにフィンランド、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、オランダなどで製造されていたことがわかっています。
「サルミアッキ」はカルディで買える?
2023年2月時点では、KALDI COFFEE FARM(カルディ コーヒー ファーム)で「サルミアッキ」が販売されているという情報は見つかりませんでした。
少なくとも、オンラインストアには掲載されていません。
上でもご紹介したようにamazonでは購入できますので、ご興味がある方はこちらをチェックしてみてください。
いかがでしたか?
〝世界一まずいお菓子〟とも称される「サルミアッキ」ですが、北欧では元はトローチとして親しまれていたようです。
今はお菓子として普及していますから、「お菓子としてはちょっと…」という人も少なくないよう。
物は試し。
興味がある方はぜひ食べてみてくださいね。