イスラエルやトルコの伝統的なお菓子「ハルヴァ」の概要や歴史、語源、購入場所、食べ方などをご紹介いたします。
目次
中東の伝統菓子「ハルヴァ」とは?
ハルヴァとは、イスラエルやトルコなどで伝統的に食べられる、一見するとチーズのようなお菓子。地域によってピスタチオや野菜、果物を入れるなどレシピが多様なため、ひとくちに定義することが難しいのが特徴です。
大きく、「小麦粉ベース」「胡麻(ごま)ベース」の2種類に分類することができます。
小麦粉ベース
小麦粉ベースのハルヴァは、ややゼラチン状なのが特徴で、主にセモリナ粉(コムギやイネ、トウモロコシから作られる粗い穀粉)から作られます。主成分は、セモリナ粉(小麦粉)・バター・砂糖です。
胡麻(ごま)ベース
胡麻ベースのハルヴァには、タヒニ(胡麻を使ったペースト)やサンバター(ひまわりの種で作ったバター)が使われます。タヒニやサンバターに砂糖を加えて作られます。
ハルヴァの語源と歴史
「ハルヴァ」はアラビア語で〝甘い食べ物〟!?
「ハルヴァ(halva)」は、アラビア語では〝ハラウェーヤート(Halawēyāt)〟と発音され、これは甘い食べ物全般を指す言葉です。
そもそもお菓子を意味するとても範囲の広い言葉なのです。
7世紀ごろまでは、すりつぶしたデーツ(ナツメヤシの実)と牛乳を混ぜ合わせたものが「ハルヴァ」と呼ばれていました。
そこから9世紀ごろにかけて、小麦粉やセモリナ粉をベースとしたさまざまなお菓子も「ハルヴァ」と呼ばれるようになったそう。
13世紀ごろになると、当時中東を支配していたオスマントルコ人の間でさまざまなバリエーションが広まり、上でご紹介した胡麻ベースのものも開発され、同じ「ハルヴァ」の呼称で親しまれるようになったそうです。
トルコでは冠婚葬祭で使われる
トルコでは、お祝いごとのために作られたり、逆に葬式があった日に隣人に配るなど、冠婚葬祭の際に用いられます。葬式の際に用いる風習は、ギリシャやアフガニスタンでもみられます。
ハルヴァはカルディや成城石井で買える?
カルディ
国内最大手の輸入食品の専門店・カルディ コーヒー ファーム(KALDI COFFEE FARM)。
2024年1月時点では、取り扱いがなさそうです。
(少なくともカルディの公式オンラインショップには掲載されていません)
Amazon
amazonでは、本場の中東(チュニジア)のハルヴァが最安値¥1,111で販売されています。
楽天でも購入できますので、ご興味のある方はチェックしてみてくださいね。
成城石井
カルディと同じく輸入菓子などを取り扱うスーパーマーケット・成城石井。
こちらも、2024年1月時点では取り扱いがなさそうです。
(こちらも、少なくとも成城石井の公式オンラインストアには掲載がありません)
スプーンやフォークを使う?ハルヴァの食べ方
本場のハルヴァは、カットオフピースの形(ケーキやチーズを切り分ける際の三角形)やバー状で販売されています。
バー状のものは、そのまま持って食べられることもあるそうですが、カットオフピースの形のものは基本的にはケーキなどと同じく、お皿に乗せてフォークで食べられることが多いそう。
また、ホロホロとしていて形崩れしやすいので、スプーンで食べられることもあるようです。
以上、中東の伝統的なお菓子「ハルヴァ」のご紹介でした。
トルコやイスラエルに旅行した際は、ぜひ現地で食べてみてくださいね。